南海トラフへの備え。地震に強い家を建てるために、知っておきたい「耐震」について

世界でも有数の地震大国・日本。大規模な地震が起こる可能性が高いとされ、最近は南海トラフ地震も不安視されています。万が一の事態に備えて、これから家を建てようと考えている人は、建物の耐震性能について考慮しておくことが大切です。

そこで今回は、“地震に強い家”をつくるために気をつけるポイントや、当社の住宅の性能について紹介します。

南海トラフ地震とは

南海トラフ地震とは、駿河湾から日向灘沖の海底に存在する溝状の地形・南海トラフで起きる地震のこと。大陸側と海洋側のプレートがぶつかる地震が起きやすい場所で、これまでにも津波を伴う大規模地震が100~150年間隔で発生しています。

直近に起きた大規模地震は1944年の昭和東南海地震および1946年の昭和南海地震。それから70年以上が経つ今、「近いうちに、次の地震が起きるのではないか」といわれています。

政府の想定によると、南海トラフ地震が起こった場合、静岡県から宮崎県にかけての一部で最大震度7の揺れが発生するほか、太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波が襲来する可能性があるといわれています。

これまでに経験したことがないような大きな地震が起こり得るという可能性を知った上で、それへの備えを持っておくことが大切です。

【参考サイト】

https://www.jma-net.go.jp/osaka/jishinkazan/nankai/QandAmenu/kiso.html
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/assumption.html

建物の耐震性能。「耐震等級」について

具体的な“備え”についてご紹介する前に、まずは建物の耐性指標をお伝えしましょう。地震に対する建物の耐性を示す指標は複数ありますが、今回は「品確法」で規定されている「耐震等級」を紹介します。

耐震等級は、等級1から等級3まで3段階に分けられています。

<耐震等級1>

「耐震等級1」は、建築基準法で定められている「新耐震基準」と同じ強度を示します。つまり、新耐震基準を満たした新築住宅は、建築確認申請を行うことで耐震等級1の認可を得られます。

<耐震等級2>

耐震等級2は、地震に対する耐久力が「耐震等級1」の1.25倍を満たす建物を示します。学校や病院といった緊急時の避難所として指定されている建物のほか、保険料の割引対象となる「長期優良住宅」などは、耐震等級2以上が条件となっています。

<耐震等級3>

耐震等級3は、地震に対する耐久力が「耐震等級1」の1.5倍を満たす建物を示します。この等級は耐震性能が高く、地震保険の耐震等級割引で50%の割引を受けられます。ただし耐震等級3の認定を受けるには、検査や申請に10〜20万円程度の費用がかかります。

新築に求められる耐震性能について

地震発生時に住宅被害を最小限に抑えるためには、どのようなポイントに考慮して家づくりを行えば良いのでしょうか?住宅を建てる際に求められる耐震性能についてご紹介します。

●過去の災害から考える、必要な「耐震等級」は?

南海トラフ地震のような大震災に耐えるために必要な耐震等級は、最も耐久レベルが高い「等級3」といわれています。というのも、2016年4月に発生した熊本地震では、耐震等級1の住宅の多くが損壊し、耐震等級2の住宅も一部損壊が起こりました。一方、耐震等級3の住宅には大きな損傷が見られず、大半が無被害。倒壊は0棟だったことが報告されています。

●ハザードマップで「土地の災害リスク」を確認!

いくら建物が丈夫でも、地震の規模が大きすぎたり、地盤が軟弱だったりすると、家の倒壊リスクは高まります。そのため、家を建てる際には土地選びもとても重要。自治体などが発行しているハザードマップを活用し、その土地で予測される震度や被害の範囲、液状化現象や大規模火災などのリスクをチェックしておきましょう。

おすすめは、国土交通省のポータルサイト。マップ上でさまざまな災害リスクをまとめて確認できる「重ねるハザードマップ」と、各自治体が作成した「わがまちハザードマップ」が公開されています。

国土交通省ポータルサイトhttps://disaportal.gsi.go.jp

●プランに沿って、地震に強い間取りを実現

当社が考える地震に強い間取りは、ある程度規格化された設計をベースにした間取りで、いわゆる“完全自由設計の家”は推奨していません。あらかじめご用意している地震に強いプランに、ご希望に沿って変更を加えることによって、地震に強い間取りが維持できると考えています。

地震に強い「イシンの家」

当社では、耐震性能をただの耐震等級では表しません。なぜなら、地震発生時の死傷原因の多くは屋内の家具の倒壊であり、建物の強度だけは被害を防げないと考えているからです。

そのためまずは減震装置で建物の揺れを少なくしてから、強度(耐震性能)を上げることで、安全性を高めています。この“減震×耐震構造”により、地震に強い家を実現しているのです。

また、イシンの家では太陽光発電システムを搭載した“防災発電屋根”によって、災害停電時に自家発電を行うことも可能です。実際に防災発電屋根を導入し、熊本地震の被害に遭われたお客様からは、「地震の影響で停電が起きた時、太陽光発電の非常用電源があったおかげで本当に助かった」というお声をいただいています。

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